DVD Shrink 3.1 片面2層DVD→メディア1枚にバックアップ
DVD Shrink3.1を使用して、片面2層DVD-Videoのバックアップ方法を解説します。
まずはじめに、任意のドライブに「VIDEO_TS」というフォルダを作ります。必ず半角大文字で作りましょう。AUDIO_TSフォルダ(中身は空でよい)も一緒にライティングすると互換性が高まるとも言われていますが、特に無くても問題はないようです。からっぽのフォルダを一緒に焼くだけなのでサイズも食わないし、「おまじない」のようなものだと思って下さい。

↑「VIDEO_TS」フォルダは必ず半角大文字で!
次に、バックアップを取りたいDVDをドライブに挿入後、デフォルトのプレーヤーで数秒再生してからプレイヤーを終了します。
DVD Shrinkを起動し、下記の画面で赤枠の中にある「ディスクを開く」をクリックします。リッピング済みのファイルを開く場合は「ファイルを開く」からHDD内に保存されている「VIDEO_TS.IFO」を開きます。
DVDの解析が始まります。素材にもよりますが長くても2分程度で終わります。

解析が終了すると下記画面が表示されます。ちょっとわかりづらいので拡大表示させていますが、このサンプルの場合、フルバックアップをしようとすると指定容量の4,430MBに対して4,695MBとなってしまいサイズがオーバーしてしまいます。そこで、メディア1枚に収まるサイズ(約4,482MB)になるように、不要な音声や特典等を削除します。

「DTS 6-ch Japanese」という音声は5.1chサラウンドシステムの規格ですが、DTS音声を再生するためには専用の機器が必要なため、サラウンドシステムの環境が無い方にとっては必要のない音声です。ここではDTSの音声が695MBの容量を消費していますので、必要のない方はチェックを外してカットしましょう。

この例では2つの音声(DTS、AC3 5.1-ch日本語)をカットすることにより、4,430MBに収まるようになりました。不要な音声は容量の無駄になりますのでカットしましょう。つづいて、「バックアップ」のアイコンをクリックします。
「バックアップ」をクリックすると下記のダイアログが表示されます。この例では、変換後のファイルをハードディスクに出力していますので、ファイルの出力先を先ほど作成したVIDEO_TSフォルダに指定します。
リージョンはフリーでもOKですが、通常は2に設定しましょう。その他のリージョン(1、3、4、5、6)にしてしまうとPC、PS2や家電DVDプレーヤーでリージョンエラーになり再生ができなくなりますので注意して下さい。
次に、下の赤枠内のオプションに関しては選択するとエンコードの質が向上し、画質の劣化が少なくなりますが解析が1時間〜2時間程度余分にかかります。バックアップに時間がかかってもいいから画質を向上させたい、という方は使用してみましょう。使用する場合にはチェックを入れます。その下の3つのオプションはお好みで。

書き込み設定ですが、この例では変換後のファイルをハードディスクに出力していますので関係ありません。
以上でバックアップ設定は完了ですので「OK」をクリックします。

変換中は下記の画面が表示されます。終了まで待ちましょう。ビデオプレビューを非表示にすると若干ですが処理時間が短縮されるようです。

変換が終了すると、先ほど作成したVIDEO_TSフォルダ内に変換後のファイルが出力されています。 あとは、PowerDVD等の再生ソフトを使って、きちんと再生されるか確認します。
ブロックノイズが発生していないか、メニューがきちんと動作するか、画質は満足できるレベルか、等をチェックしてOKであればライティングソフトでDVD-RやDVD+R等のメディアに焼きます。
ライティングの際の注意事項として、DVD-Videoでは、直下に「VIDEO_TS」フォルダを作成し、その中に 上記のファイル群が規格通りの順番で並んでいないと民生機等のDVDプレーヤーでは再生できなくなります。一部のライティングソフトでは、ライティングの際にファイルを並び替えてしまいます。その場合 は、DVD-Video形式に対応したライティングソフトを使用して下さい。