DVD Shrink 3.x 片面2層DVD→メディア1枚にバックアップ その2


DVD Shrinkを使用して、片面2層DVD-Videoの本編のみをバックアップする方法を解説しま す。メリットとしては、不要なメニュー、特典をカットしますので、本編の画質の劣化を最小限に抑えるこ とができます。場合によっては、特典/メニューなどをカットすることによりメディア1枚に収まるケースも あります。その場合は圧縮の必要がないため画質はオリジナルのままです。

まずはじめに、任意のドライブに「VIDEO_TS」というフォルダを作ります。必ず半角大文字で作りましょ う。この例では、Gドライブ直下にDVDという名前のフォルダを作成し、その中にVIDEO_TSフォルダを置 いています。

↑「VIDEO_TS」フォルダは必ず半角大文字で!

次に、バックアップを取りたいDVDをドライブに挿入後、デフォルトのプレーヤーで数秒再生してからプ レイヤーを終了します。 次にDVD Shrink3.0を起動し、下記の画面で赤枠の中にある「Open Disk」をクリックします。


DVDの解析が始まります。長くても1分程度で終わります。


解析が終了すると下記画面が表示されますので、青枠の「Re-author」をクリックします。再編集の画面 が別ウインドウで開きます。


下記のように、元のウインドウから必要なタイトルをドラッグ&ドロップして、Re-authorウインドウのNew DVDに登録します。この例では、「Title1」が本編でしたが、プレビューで確認すれば解ると思います。


尚、通常のウインドウとRe-authorのウインドウは見た目も同じなので、作業中に区別が付かなくなってし まうかもしれません。その場合は、元のウインドウにはタイトルバーの部分にDVDドライブのドライブレタ ーが表示されているので、この部分で判断できます。

上)通常のウインドウ
下)Re-authorのウインドウ



あとは通常の手順と同じですが、この例では、本編だけでも5,163MBの容量があり、メディア1枚に収ま りません。そこで、不要な音声(401MB)をカットしてみましたが、それでも圧縮が必要でした。


「Backup!」をクリックすると下記のダイアログが表示されますので、ファイルの出力先を先ほど作成した VIDEO_TSフォルダに指定します。リージョンはフリーでもOKですが、通常は2に設定しましょう。あとは OKをクリックすればエンコードが開始されます。


エンコード中は下記の画面が表示されます。終了まで待ちましょう。


エンコードが正常に終了したら、先ほど作成したVIDEO_TSフォルダの中にファイル群が作成されていま す。IFOファイルも自動で作成されますので、再編集の必要はありません。 あとは、PowerDVD等の再 生ソフトを使って、きちんと再生されるか確認し、OKであればライティングソフトでDVD-RやDVD+R等の メディアに焼きます。

この方法ではメニュー画面もカットされますので、音声や字幕の選択はメニュー画面から行えなくなりま す。その場合は、ご使用のプレーヤー等のリモコンにある「字幕」や「音声」というボタンからダイレクトに 変更すればOKです。また、チャプターメニューもカットされますが、チャプター自体は維持されています ので、再生中に次のチャプターに飛ばしたり戻したりすることも可能です。